君と見た星



グラウンドには野球部の力強い音と

サッカー部の爽やかなかけ声。



吹奏楽のあまり上手いとは言えない楽器の音が交ざり合っていた。



そんな青春真っ只中なグラウンドの片隅で私達は黙々と手を動かしている。




「…っだあああッ!あっちぃわボケ…」



いきなり叫びだした悠真はまだ抜き終えてない雑草の上に仰向けになった。




「…やばい。このまま寝れる」



「置いて帰るよ?」


手を休ませることなく半分寝かけている
悠真に冷たく放つ。




クソヤロウ…。
と呟きガバッと起き上がったと思えばがむしゃらに雑草を抜き始めた。





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