君と見た星




むしり初めて約30分。


緑だらけだった場所はやっと元の色を出してきた。



このくらい抜けば大丈夫だろう。

そう思ったとき、遠くから靴のこすれる音が聞こえてきた。



「お前らお疲れちゃん」



水沢先生がコップに麦茶を入れ、
あっつ…と呟きながら近づいてきた。


「みずっちのばあか」


ムスッとふくれっ面をして先生を睨んでいる悠真。



あまりにも可愛くてクスッと笑ってしまった。




「なんで俺が馬鹿なんだよ。ほれ麦茶やっから」






苦笑いしながら麦茶を差し出した。


カランっと中に入っている氷が涼しげな音を奏でる。



「さんきゅーみずっち」


さっきのふくれっ面とは裏腹に

ぱぁぁっとハニカミ、渡された麦茶を

凄い勢いで飲み始めた。






ゆーくんはふふっとその光景を見ながら
渡された麦茶を飲み始めた。


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