君と見た星
「…どちら様やねん」
インターホンに向かって慣れない関西弁で
ツッコミを入れる。
インターホンには。
「みっちゃん早く〜っ!」
ベストスマイルをしているゆーくんと
目をシパシパさせている悠真が映っている。
ご飯食べていないのに…。
時間もまだあるのになんで早いの?!
ぶつぶつ言いながら玄関に向かう。
「あらあ、仕方ないわねぇ
パン持って行きなさい〜」
はいっとクロワッサンを渡された私は
「ありがとうっ!行ってきまーす!」
と玄関を出た。