君と見た星
玄関を出たと同時に
2人に見下ろされる。
「みっちゃんが一番遅い!
僕遅刻しちゃうよって言ったじゃんッ」
だって時間あるじゃん。
まだゆっくり出来るじゃん!
「ばーか。今日は朝会があるからいつもより
20分早いって言ってたろが」
悠真はペシッと私の頭を叩き、
クロワッサンにスッと手を。
「あ!私の貴重な朝ご飯が!!」
ぴょんぴょん跳ねながら悠真の手にある
クロワッサンを掴もうとする。
ちょっと自分が高いからって…。
そう思っているときにひょいっと悠真の手に
あったクロワッサンが無くなった。