君と見た星
「みっちゃん虐めちゃだめだよ悠真」
はい、っとニコニコしながらゆーくんが
奪われたクロワッサンを返してくれた。
「あっ、ちょ由郁!何すんだよっ
俺のクロワッサンを!」
…悠真のクロワッサンじゃないじゃない。
「ありがとうゆーくん!ちょっとあげる!」
はいっとちぎってあげようとしたら
「僕は気持ちだけで十分っ。
悠真が欲しいみたいだからあげて?」
…なんて優しいんだ。
てゆうかね…ゆーくんが苦笑いしながら
口を開く。
「今のままだと完全に遅刻だね」
ふふっと私と悠真に微笑みを向けてきた。
私たちが放った言葉は1つ。
やばい!!!