君と見た星
あの後、頑張って全速力で走ったけど
運が悪いのか全ての信号に捕まったりして
結局学校に着いたのは朝会が始まって1分。
たったの1分なのに、こっぴどく担任に叱られた。
いつもなら30分かかる通学路を
18分とゆう新記録を出したのに。
しかも叱られるだけならまだしも…。
「お前等3人居残り掃除けってーい!」
ニヤニヤしながら言ってきた担任の
若い水沢先生。
体育の先生であり、男女問わず人気者の先生だ。
あんなやつのどこが良いんだ。
「みずっち見逃してくれよー!」
先生と仲の良い悠真はすっごい頼んでる。
ここは悠真と先生の絆に期待してー…。
「うん、無理です」
どうやら先生と悠真の絆はこの状況では
有効じゃないみたいです。
仕方なく3人で居残り掃除をしなければ。
朝から憂鬱になってしまった。
ゆーくんをチラッと見ると
相変わらずふふっと笑ってる。
全く。のうてんきなんだから。
「さぁて、お前等一限目始まっぞ。
早くしなきゃ連続遅刻だな」
クックッと口を抑えている担任を横目で睨み
私達は教室へと急いだ。