スティール
龍の力
部屋中に注射器が散乱している
その注射器の数に反比例して、部屋の中には男は一人しかいない
その一人だけの男の腕には大量の小さな穴がある
男は、最後のひとつとなった注射器を握りしめている
男は、衰弱しきっていた
男は、疲れきっていた
男は、幻覚や幻聴が聞こえる
今も幻聴が聞こえている
その注射器の数に反比例して、部屋の中には男は一人しかいない
その一人だけの男の腕には大量の小さな穴がある
男は、最後のひとつとなった注射器を握りしめている
男は、衰弱しきっていた
男は、疲れきっていた
男は、幻覚や幻聴が聞こえる
今も幻聴が聞こえている