スティール
金属音「プロローグ」
キィィィィン
ヴォン!
その金属音は、どこからともなく聞こえてきた音だった
そして、後日ニュースでも取り上げられるのだが、その日はビルからビルへと飛び移る人間の影が多数目撃されている。
とにかく、今現在、この金属音は、誰かが聞き、金属音をならしている元となる人影は誰かが目撃しているのだ
『純也くん、カオスの調子はどうだい?』
それは金属音をならしている人影の内部、いや、ヘルメットの内部から流れている音声だ
「調子も何もわからないですよ。オレただあんたらの命令通り飛び回っているだけだ」
『こちらのモニターでは、とても順調だよ』
それ以上の会話はなかった
必要としないのだ
純也という人間にはそれは必要としない
「ただ・・・・・」
『なんだい?』
「退屈じゃないですね」
ヴォン!
その金属音は、どこからともなく聞こえてきた音だった
そして、後日ニュースでも取り上げられるのだが、その日はビルからビルへと飛び移る人間の影が多数目撃されている。
とにかく、今現在、この金属音は、誰かが聞き、金属音をならしている元となる人影は誰かが目撃しているのだ
『純也くん、カオスの調子はどうだい?』
それは金属音をならしている人影の内部、いや、ヘルメットの内部から流れている音声だ
「調子も何もわからないですよ。オレただあんたらの命令通り飛び回っているだけだ」
『こちらのモニターでは、とても順調だよ』
それ以上の会話はなかった
必要としないのだ
純也という人間にはそれは必要としない
「ただ・・・・・」
『なんだい?』
「退屈じゃないですね」