スティール
なんとか窓側に来れたのはいいが、ドアは壊れていて開かない。


強固なガラスを叩き割るもの・・・・・

固いもの


そんなもの持ってない


なんだか、気のせいかも知れないが、温度が上がっているような気がする


「火が来てる?」


急ぐ


固いもの、固いもの、固いもの、固いもの、固いもの、固いもの、固いもの、固いもの、固いもの、固いもの、固いもの、固いもの



「・・・!」

それなら、たくさんある





※※※※※※※




バリーン!!


強固なガラスが大きな音と共に砕け散る

外には出られた
だが、罪悪感と手の震えが止まらない

オレが開いたガラスから、オレの後に続いて湧水のように人が出てくる





周りを見渡すと、負けないほどの悲惨な情況だった


ビルなどの建物がボロボロになり
人々が逃げまどっている


上を見上げると、線路が壊されているのがわかった


「なんだよ、これ・・・・」


ゴオオオオ!!!


どこからともなく、咆哮らしき声が聞こえる


その咆哮らしき声が聞こえた場所へ振り向くと
この情況を作り出した張本人の姿があった



大きさは30mくらいか?体は、蛇のように長いが、体はトカゲに近く、長い髭がある

それはまるで・・・・



「ドラゴン・・・・」


そのドラゴンは、幸いな事に、オレと逆サイドに進んで行った
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