スティール
鞄をあさる

この状況を打開する最善の策だからだ


昼間の「討伐部隊」だのなんだのってヤツの名刺だ



「松戸慎吾・・・・」

名刺を見つけると、下の方に記入されている電話番号へ着信を入れる



プルルルル・・・プルルルル・・・プルルルル


『もしもし・・・?』


「松戸さんですか?」


『おや?君の落ち着いた声と、周りの悲鳴がミスマッチしているようだが、どうしたのかな?』


「まあ、それはどうでもいいんです。それより「討伐部隊」ってヤツ・・・・」


『わかってるよ。今すぐ必要なんだろう?』


知ってるみたいだ
この松戸って男は・・・

どこからかはわからないが、この状況を見ているんだ
人がたくさん死んでるのに


「・・・はい」


なんだか、あんまり信じられない人だ

でも、信じる信じないに関係なく、今はやるしかない


『わかった。じゃあ、今日渡した機器を出してもらえるかな?』


言われた通り、スマートフォン(?)を取り出す


「取り出しましたけど」

『そうか・・・君に対してならカンタンな説明でいいだろう・・・』

松戸慎吾という人間から聞かされた「カンタンな説明」は確かに、カンタンだった


対象年齢をつけるとしたら、R6歳ってところか・・・・
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