スティール


近い。

そう思った瞬間、肉眼で、あの獣人の姿が写る


「いた」


さてここで、問題点だ

どう降りる?


コイツのジャンプ力ならビルからビルへ跳び移るのはカンタンだった

しかし、コイツの耐久力、いや、防御力は100mの高さから落ちて大丈夫なのか?


「やってみるか」


どのみち、無理なら、あんなのに勝てない



若干怖い


だが、不思議といける気がする



ジャンプを辞め、獣人の移動速度に合わせて、ビルから飛び降りた





凄い勢いで体が落ちていく


何だか、想像では発狂するほど怖いものだと思っていた


実際に風が当たっていないのも大きい


しかし、怖くなくっていた




ドーーーーーーン!!!!!


コンクリートの地面がヒビを出して、割れる

強化スーツ(?)には損傷がないようだ


「凄いな・・・」


着地地点は、ほぼドンピシャだった


ゴオオオオオ!!



移動する獣人の目の前だ


「さあ、死ぬのはオレか?」


ゴオオオオオ!!


「お前か?」




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