スティール
「もうあんまり昼休みも無いから僕は教室に戻るけど、放課後、兄さんが昨日まで入ってた部活に僕はまだ部員だから行くけど、それまでちょっと話が残ってるから、少し付き合ってね」

「検討しとく」

「言っとくけど、逃げてもまた家で会うんだから、説教の時間がのびるだけだからね」

「なら家で話せばいいだろう」

「家で真剣な話をしても、それこそ兄さんは僕の話を聞かないだろう?」

「なら話さなきゃいい」

「本気で言ってる?」

「お前が本気だと思うんなら本気だ。逆もしかり。・・・・ほら、昼休み終わるぞ」

時計を見て少し慌て始める正義のヒーロー

「いい?兄さん?いつものところに放課後くるんだよ?わかってるね?」

オレの適当な相づちを確認すると、ちょっと信頼してないような表情をしながら、そそくさと自分の教室に帰っていく
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