ココロノツバサ
ココロノスレチガイ
次の日、学校に向かった。
すると、クラスメイトがほとんどみんな居て。
いつも通りに出てきたはずなんだが、なんだかんだで悩みながら歩いていたからきっといつもより歩くペースが遅かったのだろう。
…今日は珍しく私は遅刻ギリギリで。
みんなに『珍しいね』と言われて。
…一方の柳は、部活の朝連でいつもギリギリだから、まだ来ていなくて。
…助かった、と。
そう思った。
「おはよう、翼咲」
「あ、葵」
エナメルバッグを持って、私の隣の席に座る葵。
葵はバレー部でキャプテンをしている。
たまに私もバレー部で合宿があるとき、夏の大会で人手が足りない時には手伝いに行ったりとかよくしてる。