ココロノツバサ
ツナガルココロ
昇降口。
もうすぐで学校から出れる。
そんなところで、
「待てよ、水野!」
―――――柳が、後ろから来て。
「なんで来るのよ!」
追いかけてくる理由がわからなくて。
私は、ひたすら走った。
「お前、足早すぎだろ!」
「しょうがないでしょ!私は元陸上部なんだから…!」
「…っ、とりあえず止まれって!」
「嫌よ!」
さすが、運動部だ。
陸上部で、全国ベストタイムを出したこともある私が、
「もう!ついてこないでってば!」
追いつかれようとしているのだから。
「嫌だね」
なんで。
なんでそんなこと言うの?
もう、これ以上、