ココロノツバサ
「私は…っやっと気付いたのに!なのに…っもう、私に絡むのはやめてよ!」
そう言って、また走りだそうとした。
すると、
「…待てよ」
今度は、腕を掴まれて逃げられなかった。
「離して…っ、離してよっ!」
もがいて、もがいて。
必死で暴れた。
それでも、
「離すかよ」
やっぱり、男と女。
力の差は歴然で。
「どうして…っどうしてよ!」
持っていたカバンで必死に抵抗した。
するとまた、
「俺は、お前が好きだから」
そう言われて。
でももう、私は。