ココロノツバサ
アオイトコイバナ
「…ああっ、もう…柳が変なことを言うから…っ」
結局、あの後すぐに逃げるように帰ったから、勉強もできなかったし、帰ってからもずっとベッドの上でゴロゴロしてるだけ。
一番不思議でたまらないのは、自分自身だ。
だって、あれだけ憎まれ口を叩く仲なのに。
十分、嫌な奴って、思ってたのに。
…嫌だって。
「思わなかった…」
そう、思わなかったの。
それは、どうしてだろうか。
探しても、探しても、全然わからなくて。
明日は学校だけど、金曜日。
もしギクシャクしても、1日だけだ。
――――私は、なんて答えたらいい?