ココロノツバサ
「…葵【あおい】に電話しようかな…」
親友である、葵に助けを求めることにした。
葵の家は、すぐ隣で、同じクラスだから柳の事も知ってる。
葵に電話をかけ、話があると言ったら、『電話面倒臭いから、ウチに来なよ』と言われたため、私はお母さんに『葵の家に行ってくる』という旨を伝え、すぐに隣の家に向かった。
葵の家に行けば、葵のお母さんが「葵から聞いてるわ。いらっしゃい」と出迎えてくれて。
2階にある葵の部屋に行くと、
「もう、急に電話してきてどうしたのよ」
学校から帰ってきたばかりなのだろう、まだ制服姿の葵は、恥ずかしげもなく私の前で着替え出す。