世界聖戦
ヴァチカンと英国国教会、カトリックとプロテスタント。

教派が違うとはいえ、両者は歩み寄った。

「だが…今回は辛うじてファティマを止められたに過ぎない。次に対峙した時、またファティマが気紛れに俺達を見逃すとは思えない…」

視線を落とすヘヴン。

聖痕の通じない相手。

恐らくはカタリナの持つアル・アジフすら通用しないだろう。

アロンダイトでのみ、辛うじてファティマに傷をつける事ができる。

ここにいる三人では、ファティマには到底敵わない。

「それなのだが」

ランスロットが長椅子に腰を下ろした。

「俺に考えがある」

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