世界聖戦
宙を舞うグレゴリオの頭部。

そのまま床に落ちて転がった頭を。

「見事。流石『騎士(ナイト)』の称号を持つ祓魔師」

首無しの体が両手で拾い上げ、元の位置に戻した。

「……!」

戦慄するランスロット。

こいつは…化け物だ。

聖遺物とは、ここまでの力を只の人間に与えるものなのか。

「そう…故に君ら異端者に、聖十字架も聖釘も…聖遺物は一つたりとも渡す訳にはいかぬ…聖十字架を持ち去ったシスター・カタリナを早く追わなければ」

「…させん」

ランスロットはアロンダイトを構え直す。

「世界を守護する神の僕として、祓魔師として、騎士(ナイト)として…ここからお前を出す訳にはいかん」

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