世界聖戦
構えた剣で竜巻でも起こすかの如く。

ジャンヌは大きく円を描いて遠心力を乗せ、袈裟懸けの斬撃を放つ!

ヘヴンの聖痕の『完全魔無効化能力』で防げるのは、文字通り『魔』のみ。

通常の物理攻撃はその範疇にはない。

が、この程度の斬撃ならば祓魔師としての体術で回避できる。

そう考えて僅かに身を引いたヘヴンは。

「!?」

明らかに斬撃以外の『力』によって肌を斬られ、胸から出血した。

傷こそ浅いものの、トリノ聖骸布で出来た衣服に血が滲む。

『魔』による力ではない。

聖遺物と同じような天使の力(テレズマ)を感じた…。

< 137 / 285 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop