世界聖戦
己が信じた神に祈りを捧げ、神の言葉に傾倒するのが信仰。

しかしジャンヌが信じているのは『神』ではない。

『神』を気取り、『救世主』を自称する只の『人』だ。

人ならば間違いを犯し、時には邪な考えも起こす。

例えそれが高い地位を持つヴァチカンの司祭だとしてもだ。

己の思考を放棄し、その言葉に脳を丸ごと預けるように信じ過ぎるのは危険だ。

彼も我も、また『人』なのだから。

全知全能の存在ではなく、過ちを犯す『人間』なのだから。

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