世界聖戦
「……」

思う所があったのか。

ジャンヌの闘志に翳りがさす。

彼女もまた聖人ジャンヌ・ダルクの名を受け継いだ祓魔師。

真実さえ見極められぬ曇った瞳を持つ者に、聖人の名は与えられまい。

だが。

「それでも尚」

ジャンヌは切っ先をヘヴン目掛けて繰り出す!

刺突!

毒蜂の一刺しのようなそれは、聖痕の加護も聖骸布の効力をも貫通してヘヴンの頬を掠める!

「それでも尚、私はアヴィニョン教皇庁に…ヴァチカンに…そして神に与する者だ。愚直に神の言葉を信じ、異端を討つより他はない!」

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