世界聖戦
頬の血を拭うヘヴン。

「…どうしてもやるのか」

その眼には、もう迷いはない。

説得は失敗に終わった。

ここからは覚悟を決めるしかない。

聖人の名を持つこの乙女を、神から与えられた聖痕を持つこの四肢で倒すしかない。

「ならば俺ももう躊躇はしない。己の信じる『神』の教えを遂行すべく、君を全力で討伐にかかる。神の世に仇なす邪悪のひとつとしてな」

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