世界聖戦
側頭部狙いの廻し蹴り。

咄嗟に片腕でガードしたジャンヌだったが、防御をも貫くヘヴンの蹴りの衝撃!

ジャンヌは横っ飛びに吹っ飛ばされ、聖墳墓教会建物の石壁に叩きつけられる!

偶然にも、その壁が崩れる。

そこに現れたのは地下へと続く階段。

聖遺物・聖釘が祭られている小部屋へと通じる階段だった。

「う…く…」

吹き飛ばされた拍子に思わず手放してしまったジョワユーズを、手探りで探すジャンヌ。

脳震盪を起こしているせいか、目も虚ろで動きもおぼつかない。

そんなジャンヌに。

「もう止せ」

ヘヴンは手を伸ばして体を支えてやる。

「君のような美少女をこれ以上殴打するのは、如何に敵とて俺も気がひける」

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