世界聖戦
「私はヴァチカンから指令を受け、アヴィニョン教皇庁から派遣されてきた…指令の内容は言うまでもないわよね」

「ああ…異端者である俺を粛清し、聖遺物入手を阻止するのが目的なんだろう?」

何食わぬ顔をして言うヘヴン。

ジャンヌはますます怒りを露わにする。

「そこまで分かっていながら、貴方は何故…刺客とも言える私の傷の心配なんてするのっ?私は貴方を粛清…殺そうとしたのよっ?」

「ならば君は、襲い掛かってきた相手を有無を言わさず殺すか?ましてや相手は同じ宗派の祓魔師だというのに」

「っっっっ…」

ヘヴンの言葉に、ジャンヌは押し黙る。

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