世界聖戦
「疑問を感じる必要などないだろう」

ヘヴンは言う。

「俺だけに限らず、カタリナ、ランスロット、そして君…カトリックやプロテスタントを問わず、我が宗派の信徒は皆そうする筈だ…己を殺そうとした相手だとしても、躊躇いなく手を差し伸べ、傷つけば癒す…我が主がそう教えている筈だ」

宗派の裏の顔、祓魔師でも同じ事。

彼らが容赦なく葬り去るのは神敵であり、人の世に害を及ぼす魔物のみ。

何故ならこの世に生きる人々は全て、全知全能なる主の子供なのだから。

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