世界聖戦
「何という事だ…」

拳を握り締め、歯噛みするヘヴン。

短い間だったが、彼はランスロットを信頼していた。

ヴァチカンと英国国教会、教派こそ違えど、その理念も強さも、己の背中を預けるに足る祓魔師だった。

なのに…。

「ランスロット…どうか安らかに…」

胸の前で十字を切り、目を閉じるヘヴン。

そんな彼に。

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