世界聖戦
流石に人間を殴り慣れている。

拳を壊さない程度に、ダメージが残る殴り方を心得ている。

固い石畳に転倒し、ヘヴンは口元の血を拭った。

「そらそら、さっさと立てよ『生きた霊装』」

休む暇を与えず、ヘルはヘヴンの襟首を摑んで引き起こす。

「女が見てるぜぇ?いつまでもそんな無様晒してていいのかよっ?」

頬を殴打するヘル。

喧嘩で培ったラフファイトに、ヘヴンはいいように殴られっ放しだった。

散々殴打された後、渾身の右フックを受けて再び石畳に転倒する。

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