世界聖戦
好き放題に殴られ、蹴られ。

ヘヴンの顔はもう血塗れだった。

「汚ぇ顔だぜ」

自分が殴った結果にもかかわらず、ヘヴンの流血に嫌悪感を露わにするヘル。

その様子に。

「フフ…」

ヘヴンは顔を紅に染めて笑った。

「そうだろうな…さぞや汚いだろう…」

劣勢にもかかわらず笑うヘヴン。

「なぁにが…」

ヘルはその余裕が気に入らない。

「可笑しいんだてめぇっ!」

痛めつけようが足りないか。

もう一度、今度は泣きを入れて命乞いするくらいに苦痛を味わわせてやる。

そう考えて殴りかかったヘルの顔に。

「ぐぁっ!」

ヘヴンは口に含んだ血を吐きかけた!

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