世界聖戦
そしてそんな彼らを待ち構えていたように。

「!!」

『善と悪の扉』を勢いよく開けて、一人の祓魔師が聖堂内に入ってくる!

ウェーブのかかった長い黒髪、日焼けした肌の大男。

カタリナは覚えていた。

アギオス・ディミトリオス聖堂で聖十字架を入手した直後の彼女達を強襲した祓魔師。

ランスロットを葬り去った因縁深い相手。

「グレゴリオ…!」

「ヴァチカン宮殿には行かせんよ」

歯噛みするカタリナを意に介する事もなく、グレゴリオは言ってのけた。

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