世界聖戦
聖杯。

ヘヴンの身につけているトリノ聖骸布や聖釘、カタリナの首にかけている聖十字架と同じ聖遺物。

それを持つ事によって、唯一神と同一の存在に匹敵する能力を得る事が出来る。

霊装よりも上位に位置するものだ。

それをわかっていながら。

「私が相手してあげるわ」

聖剣ジョワユーズをスラリと抜いて前に出たのはジャンヌだった。

「ジャンヌ」

呟くグレゴリオ。

「残念だ。俺と同じく異端者の粛清を指令された君が…ミイラ取りがミイラになるとはこの事か」

「違うわ、真実に目覚めたのよ」

ジャンヌはジョワユーズを両手で構える。

「ジャンヌ、単独での戦いは危険だ、彼は強い」

ヘヴンが加勢を申し出るが。

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