世界聖戦
片手で髪を摑まれ、宙に浮いたままのジャンヌの体。

その腹に。

「うぐぁっ!」

グレゴリオはもう片方の拳を叩き込む!

「逃げるならば追わないし討たない。だが向かってくるのならば容赦はせん」

無表情のまま、二発、三発と拳を打ち込むグレゴリオ。

怒りも、憎悪も、愉悦も。

何も感じさせない顔。

ただ淡々と、これが己に与えられた役目だからと言わんばかりに。

ぶら下げられたままのジャンヌの腹に、ひたすらに拳を打ち込み続ける。

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