世界聖戦
睨み合う高弟達とヘヴン。

そこへ。

「何の騒ぎだ」

メサイア司祭が歩いてくる。

「おお、メサイア司祭」

「ヘヴンめが騒ぎ立てておりまして…」

言い訳じみた発言をする高弟達を押し退け。

「メサイア司祭」

ヘヴンは手にした手紙をメサイアに突きつける。

伝書鳩によって運ばれてきたメサイアからの伝言だ。

「これはどういう事でしょう」

「どう…とは?」

目を閉じたまま、冷静な口調で呟くメサイア。

「書いてある通りだ。ヴァチカンは英国国教会と敵対関係になった」

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