世界聖戦
「サタンは、見たこともない奇怪な動物の形をしていたのでそれと分かりましたが、戦慄を覚えさせるような気味の悪い形相をしており、透明で黒い色をしていました」

ファティマが最後の節を詠唱し終えた後も。

「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」

カタリナは立っていた。

決して無傷ではない。

相当に体力を消耗している。

しかし、彼女は地獄の幻視を前にして精神を破壊される事なく立っていた。

「嘘よっっっっっっっ!」

金切り声を上げるファティマ。

「私は天使なの!神なの!お前達みたいなただの人間とは根本的に違うの!特別な存在なの!なのに!なのにっっっっっ!」

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