世界聖戦
対面
長い階段を、一歩、一歩とゆっくり踏み締める。
豪奢な造りの扉を押し開くと。
「……」
そこには彫りの深い顔立ちの一人の男が立っていた。
30代、国籍不詳。
長い黒髪で常に目を閉じているが盲目ではなく、ただの癖。
その男は言う。
「よもやファティマまで退けてここまで来るとは思わなかった…お前の力を過小評価していたようだ、ヘヴン」
司祭メサイア。
ヘヴン達ヴァチカンの祓魔師達に指令を与え、魔物討伐を取り仕切っていた人物。
ローマ教皇が行方不明の現在、ヴァチカンの最高指導者である。
豪奢な造りの扉を押し開くと。
「……」
そこには彫りの深い顔立ちの一人の男が立っていた。
30代、国籍不詳。
長い黒髪で常に目を閉じているが盲目ではなく、ただの癖。
その男は言う。
「よもやファティマまで退けてここまで来るとは思わなかった…お前の力を過小評価していたようだ、ヘヴン」
司祭メサイア。
ヘヴン達ヴァチカンの祓魔師達に指令を与え、魔物討伐を取り仕切っていた人物。
ローマ教皇が行方不明の現在、ヴァチカンの最高指導者である。