世界聖戦
「貴様っっっっっっ!」

怒号と共に、ヘヴンはメサイアに襲い掛かる!

右拳を血管が浮き出るほどに握り締め、突進!

「フン」

そんな彼を、メサイアは指差す。

その人差し指から放たれるのは、漆黒の弾丸。

『フィンの一撃』

『ガンド撃ち』から発展した魔術である。

ガンドとは、北欧のルーン魔術(正しくはルーン魔術ではなく別の魔術系統)における呪いの一つである。

『ガンド』とは杖、狼という意味がある。

共感魔術としてはガンド撃ちとも呼ばれ、相手を人差し指で指す事で体調を崩れさせるというものであり、強力なものを『フィンの一撃』と呼び、こちらは直接的なダメージを与える。

それ以外には杖で殴るふりをする事で相手の体調を崩す事もできるといわれている。

人を指差す行為が失礼であるとされるのはこのガンドに由来するともいわれる。

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