世界聖戦
しかしその胸が。

「!!!!!」

鋭い一撃によって切り裂かれた!

「くっ!」

咄嗟に後退するヘヴン。

何だ?

魔術ならば聖痕や聖骸布の衣服で防げる筈。

という事は霊装、いや、聖遺物?

そんな思考を巡らせるヘヴンの前でメサイアが見せたのは。

「お前が神の代わりの怒りを果たすだと?」

一振りの槍だった。

一見するとただの槍。

しかし、肌を痺れさせるほどの強い天使の力(テレズマ)を放つその槍は…。

「まさか…聖槍…ロンギヌスの槍…?」

聖遺物の中で、唯一所在が不明とされていた最強の聖遺物。

それを手にしたものは世界をも制すと言われる、最強の槍。

それがまさか、メサイアの手元にあったとは…。

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