世界聖戦
「お前の聖痕の『完全魔無効化能力』も聖骸布の衣服も、このロンギヌスの槍の前では、ただの傷と粗末な服に過ぎん…」

そう言ってビュンと槍を一振りするメサイア。

「……」

しかしヘヴンは怯まない。

無言のまま聖痕の刻まれた両拳を握って構える。

「…その眼」

ヘヴンの強い意志を秘めた眼差しを見ながら、メサイアは呟いた。

「この世界が再創世する前の、あの黙示録戦争(ハルマゲドン)の時から…いやその前から…お前はその忌々しい眼で私を見ていたな…」

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