世界聖戦
「その指示は聞けません」

「……」

ヘヴンの言葉に、目を閉じたまま振り向くメサイア。

「ヘヴン…私の教徒名を言ってみろ」

そう言ったメサイアからは、司祭らしからぬ威圧感…殺気と言ってもいい…が感じられた。

「『メサイア』とは救世主を指す言葉…私はその名の通り救世(ぐぜ)を行う者なのだ。故に私の言葉は絶対…わかるな?」

「しかし」

尚も食い下がるヘヴンに。

「しつこいねー、『生きた霊装』」

愛らしい声が大聖堂に響いた。

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