世界聖戦
断末魔の響くヴァチカン宮殿。

槍の貫通した胸の傷から大量に出血しながら、メサイアは呻く。

「お、おのれ…ウリエル…貴様…」

「……」

大きく呼吸を乱しながら、そのメサイアの様を見つめるヘヴン。

聖槍が心臓を貫いたのだ。

最早絶命は免れまい。

だが。

「貴様ぁあぁあぁああっ!」

ヘヴンの目の前で血飛沫を上げて砕け散るメサイアの肉体。

その凄惨な光景の中から、一体の悪魔が姿を現した!

< 277 / 285 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop