世界聖戦
「気安くシスターなんて呼ばないでよぉ」

ケタケタと笑うファティマ。

「同じ『唯一神と同一の存在』だからって、私とお前は同格じゃないんだよ?ただ傷があるだけのお前と違って、私は『天使』と同等の存在なんだから」

「……」

無言のままファティマを睨むヘヴン。

「あっれー?」

ファティマの笑みが不敵なものとなる。

「何かなあヘヴン、その目は…メサイアだけじゃなく、私にも盾突くつもり?」

「俺は叙階で指示に従うつもりはない。あくまで神の教えと信徒民衆の為だけに動く」

「……」

ファティマはチラリとメサイアの顔を見る。

「ねぇメサイア…これってヴァチカンの教えに背いた…背信行為と見ていいよねぇ?」

「…その通りかと」

頷くメサイア。

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