世界聖戦
新教皇については、ヘヴンを推す声もあがった。

が、ヘヴン自身がこれを辞退。

彼は代わりにカタリナを推した。

システィーナ礼拝堂から多くの人々の声援に応えるカタリナの姿を見ながら。

「よかったの…?」

傍らでその様子を見ていたジャンヌは、ヘヴンに問いかける。

「貴方は…その…好きだったんでしょ?カタリナの事が」

「……」

ヘヴンは黙っていたが。

「教皇になった彼女を支える事が、これからの俺の役目だ」

そう、静かに告げる。

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