こらしめ屋
「どのくらいって…」
言葉に詰まって俯く和樹を見つめる。
お願い。
変わらないって証拠をちょうだい。
ふいに目が合うと、何故か和樹の顔が赤らんで、視線をそらされてしまった。
やっぱり…、ダメなのかな…
そう思った時だった。
和樹が意を決したように、あたしの目を真剣な顔で覗き込み、口を開いた。
「1番大切なんだよ。春花は、俺の中で1番だ!お前が俺のこと、友達としか思ってなくてもな!わかったか!!?」
半ばやけくそ気味な言葉だったけど、あたしの心を満たすには十分だった。
「ほ、ほんと…?」
「嘘なんかじゃねぇ!」
「ありがとう!でも…あたし…和樹のこと友達としか思ってないって…違う。友達以上の想いがあるよ。」
「えっ?それって…」
和樹が驚きながらも、なにかを期待するような表情になる。