こらしめ屋
その日の授業は、やけに早く終わったような気がした。
二人に秘密を打ち明ける時が、刻一刻と迫ってくる。
学校が終わり、いつものように事務所へ向かい、海と和樹をソファーに座らせる。
あたしは向かい側に座る。
遂に話す時がきた。
怖い…
緊張で手が震える。
でも…大丈夫。
信じてる。
二人のこと、信じてる。
なにがあっても、受け止めて、今まで通りに接してくれるって…
大切なこと…
信じてもらうこと。
信じること。
海と和樹を信じてる。
大丈夫。
あたしは二人を交互に見つめ、一度 深呼吸してから話を切り出した。