こらしめ屋



全てを話し終えると、二人とも驚きを隠し切れない感じだった。

そりゃそうだよね。



「びっくりした?これがあたしの隠し事。大好きな二人にも明かさなかった秘密…」


「う、うん。びっくりしたよ…。春花が…あの綾瀬財閥の…」


「綾瀬財閥つったら、世界的にも有名な大財閥じゃねぇか…!」


「ごめんね…。今まで黙ってて。」



申し訳ない気持ちでいっぱいのあたしは、思わず俯く。



「ううん。話してくれて嬉しい!春花…、これからは一人で悩まないでね?春花は、もう一人じゃないんだよ?私たちがいるよ。」


「そうだぜ!俺らがいる限り、春花は一人じゃねぇ!一人ぼっちのつもりになって、ちっちぇ脳みそで、うだうだ悩むのはもう止めろ!俺らに、すぐさま相談しに来い!わかったか?」



二人の温かい言葉に、胸の奥から込み上げてくるのは安心感。


あたしは顔を上げて、何度もありがとうを言った。



「海…和樹…。わかった!する!すぐさま相談しに行く!……ありがとう。何回 言っても足りないぐらい、ありがとう!本当にありがとう。」



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