こらしめ屋
「もう一つは…、あたしのことが、嫌いかどうかききたい。一人の人間として、あたしを認めて、好きと嫌いをハッキリさせて欲しい。そうしたら、両親に対しての気持ちをハッキリさせられる気がするから…」
そう…
あたしは、自分に自信がないんだ。
あたしは、誰からも求められない存在。
あたしだけを必要としてくれる人なんて、誰一人として、いやしない。
親にも見捨てられた子。
そう思ってしまう。
「春花は、その問いの答えが、どんなものでもいいの?」
海が心配そうにきいてきた。
「大丈夫。全部受け止めてみせる。もし、心が折れそうになったら、その時は頼りにしてるよ?海。」
「うん!まかせておいて!春花が笑っていられるように、できる限り支えるよ。」
「おい!俺のことは頼りにしてねぇのかよ?」
「ごめん、ごめん。もちろん和樹も頼りにしてるよ!」
「あったりめぇだ!辛いことがあったら、真っ先に俺ん所こい!」
「わかった!ありがとう。」