こらしめ屋
「やっぱり!見ていればわかるよ♪」
「…くそ。俺って、そんなに分かりやすいか?」
諦めた様子で、和樹がたずねる。
「うん♪すっごく分かりやすいよ!」
「まじか…。けどよ、春花にはちっとも伝わらねぇんだよ…」
そう言って、ため息をつく。
「春花、鈍感だから。ストレートに言わなきゃ伝わらないよ?」
「言ったつもりなんだけどよ…」
「えっ?告白したの?いつ?」
「昨日の放課後。告ったっていうか…、俺が春花に、『友達以上に思ってる』って言ったんだよ。」
「それで?返事は?」
海が興味津々できく。
「そしたら、『あたしもだよ』なんて言うから、俺も期待したわけだよ…。で、その後、なんて付け足したと思うか?」
「なになに?なんて言ったの?」
その言葉を思い出して、再び深いため息をついた。
「親友だってよ。」
「へ?」
海も思わずキョトンとする。