こらしめ屋


それからの夏休みは、目が回るほど忙しかった。


宮武をこらしめる為の計画を立てたり、依頼主である杉原さんと話し合ったり…

その合間をぬって、夏休みの課題もこなしていった。


危険が伴う依頼なので、冬瓜とも連絡を取り合い、お互いのスケジュールを見ながら、実行する日のめどを立てていった。








そんなこんなで時は流れて、気がつけばカレンダーは7月のページから、8月のページへと変わっていた。


こらしめの計画は順調に進み、だいたいのプランも決まり、あとは杉原さんに最終確認をとって、実行に移すだけとなった。



「もう8月かぁ…」



こらしめ屋の事務所で、杉原さんを待っている時に、あたしはぽつりと呟いた。

忙しすぎて、時は駆け足どころか、全力疾走で過ぎていってるような気がした。

でも、これから杉原さんに会って、確認をとれたら、いよいよ本番だ。

依頼終了後には、のんびりとした時間が過ごせるはず。


がんばろう!



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