こらしめ屋
「それじゃあ、もうお店に戻るとするよ。ゆっくり休んでおくれ。」
「うん。ありがとう。」
そう言うと、マスターはもう一度ほっこり笑って、部屋を後にした。
最後に残ったのは、和樹と海と渉。
病室にこらしめ屋メンバーだけになったのを見計らってか、和樹が怖いくらいの笑顔を向けて、近づいて来た。
「さぁてと、春花。なぁんか俺らに言うことがあんじゃねぇの?」
「うっ…。ごめん。」
「なぁにが、ごめんなのかなぁ?」
「えと…黙ってて…?」
「まったく。また一人で抱え込みやがって。」
和樹が呆れたように言う。
「…ごめん。」
「今度こんな危険な依頼があったら、ソッコー俺らにも言え。わかったか?」
また命令系だし!
Sキャラは、夏柑だけでいいよ…
「えぇーっと…なんていうか………ムリ?」
あたしが、怖ず怖ずとそう答えると、
「は?なんでだよ?」
と、眉間にシワを寄せてきき返された。