こらしめ屋
「助けてくれぇー!!」
裏返った声で金井は叫び続けているが、おかまいなし。
「下ろしてくれ!!頼むからぁぁあ!!!」
この言葉を聞いて、あたしはニヤッとした。
「しょうがない。おろしてあげるよ。」
次のプラン実行だ。
「ワンワン!」
という吠え声と、
「ひぃっ!!!!!」
という声が同時に聞こえた。
どうやら気づいたみたい。
下には犬がいるって事にね!
「ウゥー、ワンワン!!」
「ひぃぃぃい!!!」
ロープはどんどん下がっていく。
犬がどんどん近づいてくる。
「やめろぉぉぉお!!!犬に近づけるなぁぁ!!」
この言葉を聞いて、またもやあたしはニヤッとした。
「わかった。犬から遠ざけて欲しいんだよね?」
ロープは上にぐんぐん上がる。
「ひぃぃぃい!!!」
金井が再び叫び声をあげる。
「やめろ!!やめてくれ!」